♢♢2023年 一般質問♢♢
令和5年第3回十和田市議会定例会
令和5年9月12日 一般質問の要約
子育て家庭の支援体制について
①【質問】こども家庭センターについて
当市では現在「子育て世代親子支援センター」において、妊娠期から出産、子育て期まで、切れ目のない子育て支援が、関係機関と連携され、さまざまなニーズに対し、多様な支援が行われている中、来年度に児童福祉法が改正され、より機能を充実させる目的で「こども家庭センター」の設置が努力義務となる。児童福祉法改正の要因となる、虐待の状況と「こども家庭センター」の設置についてお聞きしたい。
《答弁》児童相談所などを通して子育て世代親子支援センターで対応した児童虐待の件数は2021年は60件、22年は57件。18年の11件と比べて年々増加傾向にある。特に近年は心理的虐待が多い。こども家庭センターについては、国が示す新たな業務として、サポートプランの作成や民間資源等との連携推進などを加え、更なる支援の充実・強化を図るため、来年度の設置予定である。人員の配置や場所などを含めた組織体制、また市民に馴染みやすい愛称についても検討する。
②【質問】おむつ無償化について
子育て世帯の負担を減らすために、おむつのサブスクを取り入れ、無料としている自治体は増えている。保護者だけではなく保育の現場からも好評な支援、当市においても考えて頂きたい。
《答弁》保育施設でのおむつの無償化は乳幼児を保育する保護者の経済的負担やおむつ管理の負担軽減に効果が見込まれるが、先行自治体の状況や保育施設からの意見も踏まえ、費用対効果等も検証し、市の子育て支援施策の中で総合的に判断していく。
学校図書館について
①【質問】「学校図書館」については、当市の推進計画において、校長のリーダーシップの下、司書教諭や学校図書館担当職員が中心となって、多様な教育活動が展開できるような図書館の充実に努めることと定められているが、学校司書配置状況について聞きたい。
《答弁》学校司書については、配置は努力義務であるため、当市は配置していない。
②【質問】司書教諭をサポートする支援員を雇用して学校図書館をより効果的に管理・運営するお考えは。
《答弁》司書教諭の負担軽減の取組として、県負担職員であるスクールサポートスタッフを活用していく
【要望】予定されているスクールサポートスタッフに学校図書館の運営もサポートしていただき、今後いっそう児童生徒が読書に親しむ機会の提供や環境整備に努めて頂き、読書活動が推進されることを期待している。
令和5年第2回十和田市議会定例会
令和5年6月8日 一般質問の要約
犯罪被害者等支援について
①【質問】犯罪被害に遭う人は特別な人ではなく社会で普通に暮らしている人であり、犯罪被害者とその家族は、ある日突然
身体、精神、財産に対する直接的な被害に直面することになる。その際、必要とする情報提供・支援を途切れることなく適切に受けられる体制を作ることが被害回復にとって重要になる。警視庁においては市区町村において犯罪被害者等に適切な情報提供等を行う総合的対応窓口の設置を要請しているが、当市の取り組み状況について聞きたい。
《答弁》平成22年から民生部まちづくり支援課が犯罪被害者等の支援窓口となり必要な手続きの案内や対応する部署を紹介している。令和5年4月より「犯罪被害者等支援業務窓口対応シート」を更新した。十和田警察署を事務局とし、市及び教育委員会、市内の医療機関などを会員とする十和田地区犯罪被害者支援ネットワークが構成され情報交換や協力体制の確認など官民一体となった取り組みを行っている。
②【質問】条例を定めて主体的に被害者を支援する動きが県内にも広がりつつある。当市においても条例に基づいた支援が必要だと思うが市の見解を聞きたい。
《答弁》深刻な状態に置かれた犯罪被害者が再び安心して暮らすことが出来るようになるためには、社会全体で犯罪被害者に寄り添うことや行政機関等が連携して支援を行う事が必要であると考えており、犯罪被害者支援は喫緊の課題と捉えている。当市においても医療機関と情報交換しながら条例制定について検討を進める。
【要望】
① 市に支援業務窓口がある事を広く知っていただき、必要な人に届くようにしてほしい。
② 窓口が設置され5人で対応しているようだが、必要な手続きが一つの窓口で行えるようにして欲しい。また、同行して手続きの補助などして欲しい。さらに、警察や裁判所、病院などへの同行も必要な方へはお願いしたい。
③ 条例制定について内容が検討される際は、具体的な経済支援をしっかりと盛り込んだ条例にして欲しい。
十和田市中心市街地活性化基本計画について
①【質問】第1期に続き第2期十和田市中心市街地活性化基本計画が策定され、官民一体となり事業が展開されてきたが、令和6年度で終了することを受けて、終了後の市の中心市街地活性化における方向性や考え方を聞きたい。
《答弁》これまでの計画掲載事業のうち市の取組はハード面では一定の進捗が図られたものと認識している。現時点では新たな施設整備の予定はないことから、次期計画を策定する予定はない。今後はソフト事業により中心市街地の活性化に努めていきたい。
②【質問】今後もハード面整備として、商店街の歩行空間や街並みの景観整備についても必要との声があるが、市の見解を聞きたい。
《答弁》商店街の歩行空間や街並みの景観整備について、現時点では新たに整備する予定はない。しかし今後商店街の将来像について商店街関係者などと意見交換していく中で、より具体的な事業の提案があった場合には、次期計画の策定も含めて検討していく。
③【質問】今後、計画が策定されないとすれば十和田市中心市街地活性化基本計画にの諮問にあたる市街地活性化協議会の構成員の役割はどうなるのか。
《答弁》中心市街地の活性化に関する法律に基づき設置されたので取り扱う案件はなくなるが、中心市街地の活性化に向けた関係機関との意見交換の場としての活用も考えられることから、次回の協議会の開催時に、計画終了後の対応について協議する。
【要望】計画には入っていないが、25年以上経過した商店街のアーケードの撤去、修繕について今後考えていく必要があると思う。意見交換の場を設け、具体的な提案や要望があった際は計画策定に力を貸すなど、民間と連携を取り、民間の元気を取り戻し、中心市街地エリアの活性化を果たすためにぎわいの創出や魅力向上を図ってほしい。
令和5年第1回十和田市議会定例会
令和5年3月8日 一般質問の要約
がん対策の充実について
①【質問】十和田市民の死因の1位はがん。2人に1人はがんにかかるという状況であり、身近な病気となった今、当市におけるがん対策の現状は
《答弁》がんリスク減少のため専門職による健康講話、健康教室や広報等による普及啓発。早期発見・早期治療のため、各種がん検診を実施し、節目年齢の方の検診料を無料にするなどの取組を行っている。特に当市のがん死亡率上位である大腸がんには力をいれている。
②【質問】就労支援の現状は
《答弁》十和田市中央病院では地域がん診療病院として、がん相談支援センターにおいて、がん相談専門員と看護師の両立支援コーディネーターが、がん患者さんに対する仕事と治療の両立支援を行っている。対象として当院で治療を受けている方、患者さん本人だけでなく家族や地域の医療機関からの相談にも応じている。さまざまな理由から離職してしまった患者さんにはできるだけ本人の希望する業種等に再就職できるようハローワークとの連携を行うケースもある。
③【質問】身体的、精神的、経済的不安や社会生活上の不安を和らげ安心して暮らし続けられるよう、アピアランスケアの手段として、医療用ウィッグや胸部補正具の購入助成制度が必要だと考えるが、市の見解は。
《答弁》全国で約18%の自治体が助成制度を導入しているが、当市としても患者の経済的負担の軽減と社会参加の推進につながるよう、助成の対象や用具、金額等の支援内容について今後検討していく。
④【質問】改訂された学習指導要領で明記されている、がん教育はどのように進められているか。
《答弁》小学校6年生では「病気の予防」。中学2年生では「健康な生活と病気の予防」など市内すべての小中学校で行われている。今後も補助教材を活用したり道徳や特別活動と関連付け、小中学校におけるがん教育に充実に努める。
相撲場整備について
①【質問】第80回国民スポーツ大会の相撲会場となる十和田市相撲場整備の進捗状況について聞きたい。
《答弁》令和3年度に基本構想を策定し、現在は実施設計業務とともに本体工事に先行して行う仮説盛土工事の契約事務を進めている。今後工事を令和5年度、6年度の2か年で完了し令和7年度にリハーサル大会を実施予定。
市では来年度から国民スポーツ大会準備室を設置し、大会の実施に向けた準備及び総合調整、機運醸成に向けた広報・周知活動を行う。会場となる施設整備についてもホームページで情報発信する。
②【質問】4年延期されていた、8月に行われる全国高校・大学相撲十和田大会はどうなるのか
《答弁》2023、4年度は「こまかいどーむ」で行う。屋内グランド内に試合用の本土俵、屋外の駐車場に練習用土俵を設ける。
また移動式の冷風機の配置を検討している